樹木の樹液が、遙かなる時の中で化石となったもの、それが琥珀(アンバー)だ。

 その飴色の輝きのなかには、やや変質した太陽のエネルギーが込められている。

 太陽の光を受けた樹木、そして大地から、間接的に供給されたエネルギーが、長い年月かけてその内に凝縮しているのだ。

生物に共鳴しやすい琥珀のエネルギー

Woods

 世界中において、様々な伝説を持つ琥珀。

 中国においては、死した虎の魂魄が変化したものと語り継がれている。

 ギリシャにおいては、太陽神ヘーリオスの娘たちの涙が、琥珀と化したと言い伝えられる。

 そのパワーは、もともとは樹脂だったとは思えないほどパワフルで、そして同時に優しくもある。

 琥珀を身につければ、たちどころに心身の、運勢の活性を感じることだろうが、そのエネルギーが持ち主を疲れさせたり、悪影響を与えたりすることはほとんどない。

 それはやはり、琥珀が植物由来―――もっといえば我々と同じ生物由来の物質だからだ。

 太陽、植物、大地―――琥珀に込められたエネルギーは、長い時間をかけて我々人間になじみやすいものに変質されているのである。

琥珀がもたらすナチュラルな癒やしと活力

 琥珀を身につけた人は、自然と、明るく元気で、一方ある程度の落ち着きも持った性格になるだろう。

 ギラギラとした無理のあるものではない、ナチュラルなポジティブさを身にまとうことになるのだ。

 身にまとうオーラも、優しくあたたかなものとなり、それに惹かれた多くの人々の支持を得られるだろう。

 琥珀の美しい金色・飴色は金運ももたらす。

 といっても琥珀がもたらす金運は、突然宝くじに当たって億万長者に! というような、過激なものではない。

 琥珀を身につけるようになると、まずはちょっとしたラッキーが、日々の中に現れるようになるだろう。身近な人に、プレゼントを貰えたり、食事をおごって貰えたりといったようなことだ。

 やがてはお仕事における収入が少しずつ増えたり、より収入の良い仕事に巡り会ったり……といったことが起こるようになり、長期的には持ち主の経済状態を「いつの間にやら」「大幅に」良いものとしてくれる。

 生物に共鳴しやすい琥珀のエネルギーは、むろん人体そのものにも作用する。

 代謝を高め、筋肉をリラックスさせるが、特に効果があるのが目に対する作用だ。

 目がお疲れの方は、仰向けになり、目を閉じて、そのまぶたの上に琥珀を置いて瞑想してみよう。

 琥珀が飴のように溶けて、目の中に染みこんでくるようイメージする。

 30分程度で構わない。目と、その奥にある脳に対して、とても良好なリラックスと癒やし、そして活性を感じることだろう。

 鉱物レベルの硬度を誇る琥珀だが、それでもモース硬度は2~2.5。非常にやわらかい部類となるパワーストーンなので、傷を付けないよう注意して取り扱おう。

 他のパワーストーンと一緒の宝石箱などに入れていると、キズの原因にもなるし、琥珀自身が疲れ、その力を失ってしまう可能性もある。

 専門の宝石箱で、大切に保管してあげるのが良いだろう。