和名においては「珪孔雀石」とも呼ばれるクリソコラ。

 人類史上、最も徳の高い人物のひとり、ソロモン王が愛したというこの石は、眺めているだけで人を大きく、高いレベルに成長させてくれる石だ。

“地球”のようなパワーストーン

地球

 クリソコラの何よりの特徴は、やはりその美しくも不思議な模様と色合いだろう。

 宇宙の高みから見下ろしている地球―――とも例えられるクリソコラの美しさは、母なる大地の象徴であり、また大いなる天空の象徴でもある。

 実際、クリソコラは持ち主に“天”と“地”ふたつの属性を与える。

 クリソコラを持つ人は、地にしっかり足を付け、安易に自分の道を曲げたり動じたりすることのない「グラウンディング」の性質を得ると同時に、精神的にも物質的にも遙か高みを目指す「向上」の性質も有するようになる。

 クリソコラを始めて身につけた人の内面にまず訪れるのは、非常に落ち着いた感覚だろう。

 ただ単純にリラックスしたとか、癒されたとかともまた違う感覚だ。

 心身のバランスは極めて整った状態となり、内なる不安やストレスはいつのまにか消えてしまう。

 様々なマイナスのエネルギーが心身から抜けてゆくので、肉体的な快適さも感じるだろう。

 場合によっては、ひどく疲れた感覚にもなるかも知れない。しかしそれは健全な休息を求める、健康的で心地よい疲労感だ。

 もしそれを感じたなら、できうる限り早めに休もう。居心地のいい清潔な寝床に入り、しっかりと眠るのだ。翌朝目覚めたとき、クリソコラの持ち主は生まれ変わったような快適さを感じるだろう。

 そうしたあと、クリソコラの持ち主は、使命感にも似た意欲を自分の内に感じることになる。

 成長し、高みへと向かわねばならないという向上心だ。具体的に何をすべきかについてのアイディアは、まもなくやはり心の中に生まれてくる。

 そのアイディアを得たなら、即座に行動を開始するのだ。

 いや、誰かにやれといわれるまでもなく、クリソコラの所有者はその内なる欲求から、行動を開始せざるを得なくなるだろう。

持ち主のスケールを大きくする石

地球を手に

 地球にも似たクリソコラは、その美しい模様と色合いを眺めているだけで、その人に良い影響を与える。

 よく、地球儀を眺めることがその人の精神やものの考え方を大きくするという。

 世界がどれだけ広いのか、自分が住んでいる場所がどれほど小さな場所なのか、そして自分がどれほどちっぽけな存在なのか―――

 それを自覚することで、むしろそのひとの視野は広がり、心や精神は広く、スケールの大きなものとなるのだ。

 クリソコラを所持し、なにげなく眺め続けることでも、そのような心身に対する好影響を享受することができる。

 よってその成長を願い、我が子にクリソコラのアクセサリーをプレゼントすることは、とても有効なことといえる。

 また大地にしっかり足を付け、そして高みを目指すクリソコラの持ち主は、むしろその性質ゆえに、最も基本的で根本的なものを大切にするようにもなる。

 それは親、家族、友人―――身近で大切な人々への愛と思いやりだ。

 クリソコラを持つ人は周囲の人々を大切に扱うが故に、周囲の人々からも愛され、すばらしい人間関係を保ち続けることができるだろう。