どこか独特な雰囲気のマットブラックに惹きつけられるブラックカルサイト。

 一般的にシャーマナイトとも呼ばれるこの石は、その名の通り呪術師的、祈祷師的な力を持つ。

 目に見えない霊―――特に精霊と呼ばれる自然霊と繋がり合う力があるといわれるパワーストーンだ。

ネガティブをポジティブに転換する古代からのお守り

 アメリカ大陸のみで産出されるシャーマナイト。

 この石は古代から、ネイティブアメリカンたちのお守りとして利用されてきた。

 シャーマナイトの柔らかな黒色は、様々なネガティブエネルギー―――外的なものにせよ、あるいは所有者自身の内的なものにせよ―――を優しく吸収し、ポジティブなパワーに転換してくれるといわれている。

 精神状態がネガティブになりがちな人にとっては心の支えとなってくれるし、悪い霊的な力に憑かれやすい人には魔除け・厄除けとして役立つ。

 仕事にせよ私生活にせよ、何らかのトラブルや被害を免れそうもない―――という場合は、シャーマナイトを持つことでそのダメージを最小限にとどめられるかも知れない。

 また持ち主が、なにか間違った道に進みそうになった場合は、それとなくそうと知らせ、踏みとどまらせてくれる石でもある。

 シャーマナイトを持つようになってから、ある事柄に関して、

  • なぜかやる気が起きない
  • 小さなトラブルが続きなかなか事が進展しない

 というようなことがある場合、ちょっと足を止めてみるべきかも知れない。

 シャーマナイトが「それは間違ってるぞ、やめろ」とサインを送ってくれている可能性もあるからだ。

自然界の精霊と繋がり合う石

 またシャーマナイトは、とても優れた瞑想の石でもある。

 その名と力の通り、精霊との繋がりをイメージして瞑想を行おう。

 可能なら自然の中、森林浴などをしながらの瞑想が最高だが、そうもいかない場合は、自然音などを部屋に流しておくのもおすすめだ。

 目的に応じて、様々な精霊とコンタクトを取ってみよう。

 我々人間が親しみやすい精霊といえば……やはり曜日でお馴染み、七曜の精霊だろう。

 日、月、火、水、木、金、土―――そのどれかを選び、そのエネルギーが自分へと注ぎ込まれてくるように、そして注ぎ込まれてきたならば、そのパワーと自分が一体化するように想像よう。

 そうしてもし、精霊との繋がりがはっきり感じ取れたならば……何かお願い事をしてみてもいいかも知れない。

 ただ、そのお願い事は自然でシンプルなものにするべきだろう。

 精霊は自然の叡智を持つが、一方人間の目から見れば子供や動物のような、無邪気な性格の存在でもある。

 富だの名誉だの権力だの、そのような人間社会にしか存在しない概念を願ったとしても、精霊は首をかしげるだけだ。

 精霊にお願いをするなら、

  • 身体を元気にして欲しい。
  • 精神をタフにして欲しい。
  • 物事を成し遂げるスタミナ、活力を得たい。
  • 心を清め、信念を強くしたい。

 そのような内容のものにしておくとよい。

 きっと、精霊たちはその願いに応じ、適切なエネルギーを送ってくれることだろう。

 富、名誉、権力などが欲しいなら、精霊から得たそのパワーを活用し、自分自身の手でつかみ取れば良いのだ。