ユナカイトは複数の鉱物が混じりあってできた石だ。

 淡い緑はエピドート。濃い緑はクローライト。明るい赤っぽい部分はフェルドスパー。半透明の部分はクォーツ。それらが融合して生まれたパワーストーンなのだ。

 アメリカのユナカ山地で産出されることから、その名が付けられた。

ユナカイトの素朴な存在感

Jungle

 素朴な色彩がおおらかに混じりあったユナカイトは、いかにも“天然石”といった風貌の石だ。

 この手のパワーストーンの定番ではあるが、ユナカイトもまた、

  • 癒やしと精神のリラックス
  • 心身を「地に足の付いた」状態にするグラウンディング性

 等を与えてくれる石といえる。

 ユナカイトはプレッシャーを感じやすい人や、過去のトラウマゆえ勇気を持てなくなった人を助けてくれる。

 どんな状態でも平常心を保ち、淡々としつつも情熱と熱意を持った行動を取れるようになる。

 ユナカイトを手に、かつて苦手意識を持っていたことにチャレンジしてみよう。

 絶対にうまくいく! とはいえないが、仮にうまくいかなかったとしても、行動そのものは案外苦もなく行えたことに気付くだろう。

 成功すればもちろんだが、結果が失敗であったとしても、心の中には大きな自信が芽生えているはずだ。

 そうして得られた自信、心の強さは、冷静な洞察力や観察力、判断力としても発揮される。

 例えば仕事においてなら、誰も気付かずやろうとしない、しかし極めて重要な仕事の存在を察し、それらを黙々と、的確に遂行するようになる。

 やがてユナカイトの持ち主は、集団において地味ながらも大きな存在感を有するようになる。

 常におとなしく控え目な性格なのに、その集団の誰からも、特に集団のリーダーやエース格の人たちから、

「あなたがいてくれないと本当に困るんだ」

 と頼りにされる人材となるのだ。

 またユナカイトのヒーリングパワーは、他者に対する批判や怒り、嫉妬などの感情を緩和してくれる効果もある。

 ささいなことでどうしても感情を抑えきれず、他者との人間関係を悪化させているような人は、ユナカイトを持つことでその悪癖を修正できるかも知れない。

 またユナカイトの素朴なエネルギーは、持ち主のオーラや雰囲気をやわらかくもしてくれる。

 やわらかなオーラの持ち主に対しては、接する相手も自然とやわらかな態度になるものだ。

 そうなることで、ケンカや衝突を未然に防ぐこともできるのだ。

持ち主の潜在能力を芽吹かせる“土”

森と苔

 またユナカイトは持ち主の潜在能力を“じんわり”と解放してくれる石でもある。

 ユナカイトを見つめ、苔むした森の土をイメージしよう。

 そう、ユナカイトは柔らかでナチュラルな混沌。

 生命を生み出すエネルギーがこもった土や泥なのだ。

 その土の、泥のエネルギーに包まれて眠ろう。

 あなたは種子だ。いつか芽吹くべき種子。

 やがてあなたの才能は自然と芽を出し、ゆっくりと、しかし確実に成長し、いつか大輪の花を咲かせるだろう。