世界四大宝石の1つ。あまりにも美しい緑色をしたエメラルドは、もっとも高位の、かつ優しいヒーリングパワーを有するパワーストーンだ。

エメラルドは持ち主を高いレベルに導く

エメラルド色の湖

 古くから、宇宙の英知を与えてくれる石として、各国の賢者や聖職者たちに愛されてきたエメラルド。

 持ち主に慈愛の心を与えてくれるといわれ、それを持つものは自然と、他者に対する無条件の愛を胸に抱くようになるという。

 他者に対する無条件の愛といっても、それはか弱いものではない。母が子に対するような、あるいは天使や神様が人間に対するような、高いレベルからの愛情だ。

 ゆえに人々はエメラルドの持ち主にたいして、母親に対するような甘えを見せる一方、同時に崇拝に近い気持ちも抱くのである。

エメラルドは心身の深い部分を癒やす

癒す

 エメラルドに目を癒やす効果があることは有名だ。

 古くは、ローマ皇帝ネロが、自らの目を癒やすため、めがねのフレームにエメラルドを使ったといわれている。

 目が疲れたときは遠くの緑を見るといい、というように、美しい緑色は疲れた瞳を癒やすが、エメラルドが目を癒やすパワーの秘密は、単に色彩によるものだけではない。

 エメラルドの癒やしのパワーは、持ち主の神経に、細胞に、DNAレベルの微細で根源的な部分に働くのだ。

 エメラルドを持って、瞑想してみよう。

 自分の中の、深い深い部分を意識しながら瞑想するのがコツだ。

 もし違和感のある部分、痛みや苦しみのある部分があれば、その部分を意識しよう。その部分に走る微細な血管を、神経を、細胞のひとつひとつを、そのなかにある遺伝子の存在を意識しよう。

 意識するだけ。意識するだけで構わない。治癒を祈ったり、活性化を命じたりすることはない。それらはむしろ、癒やしのエネルギーが働く邪魔になる。

 意識するだけで、エメラルドの癒やしのエネルギーは心身の深い部分に届き、その部分の狂いや故障を修復、修正してくれる。そして痛みや苦しみを消し去るのだ。

仕事、成功に対するエメラルドの効果

野原

 前述したとおり、エメラルドは無条件の愛をもたらすものであるから、仕事においては他者を押しのけたり、激しい競争に勝ち抜いたりといった職業には向かない。

 社会全体の福祉に対して奉仕する―――そんな仕事に就く人々をこそ、エメラルドはサポートするだろう。

 一方、やはり前述の通りそのエネルギーのレベルは非常にハイランクなものなので、周囲の人々は自然とエメラルドの持ち主を、リーダー、指導者の地位へと押し上げるだろう。

エメラルドの使い方

 宝石ランクのエメラルドのパワーがより大きいことはいうまでもないが、それほど高ランクではない、パワーストーンショップなどでも売られているエメラルドであっても、その効果は十分だ。

 ブレスレットとして手に付けてもいいだろう。ペンダントを首から提げてもいいだろう。

 また原石に近いエメラルドを、仕事場の机の上―――いつでも目にし、触れられるような場所に置いておくのもいい。ちょっとしたタイミングでエメラルドを眺め、触ることで、あなたは良質な癒やしを常時、得続けることができる。

 エメラルドの特徴のひとつとして、非常に高い力を持っているにも関わらず、副作用的な害をもたらすことが一切ない、という点がある。

 高潔で、それでいながら何より優しい宝石なのだ。