美しき母なる海。その偉大なパワーの結晶ともいえるのが、アクアマリンだ。
アクアマリンの伝説
3月の誕生石であるアクアマリン。鉱物としては、ベリルの仲間になり、エメラルドやモルガナイトの親戚となる。
モース硬度7.5という、硬い部類に入る石でありながら加工しやすい特徴も持つこの石は、古くから多くの王侯貴族たちに愛されてきた。
かのマリー・アントワネットが、ダイヤモンドに並んでこのアクアマリンを好んだことは有名だ。
その魅力は、なんといっても、その透き通るあまりにも美しい水色。
淡いのに、無限の深さを感じさせるそれは、古くからあらゆる人々に「海」を想起させた。
荒海に向かう船乗りたちのお守りとして大切にされてきたという逸話。
海に投げ出された旅の王子が、アクアマリンを所持いたが故、人魚に助けられたというおとぎ話。
それらは単なる色の連想により生まれたものではない。アクアマリンには、実際に母なる海のパワーが宿っているのだ。
持ち主の心や人間関係への効果
その最大の力は、癒やし。
アクアマリンを身につけ、海を想いながら瞑想してみよう。
録音されたものでもいいので、波の音を聞きながらおこなうのがおすすめだ。
圧倒的な静謐さ、大いなる根源のなかに、深く深く沈み込んでいく感覚の後、瞑想から覚めた後は、生まれ変わったかのようなリフレッシュを感じることだろう。
心理的には、アクアマリンは持ち主に、献身の心、他者に無条件の愛を与える心をもたらす。
アクアマリンを持つ人は他者に見返りを求めない愛情を注ぎ、自らが愛されたいとは思わなくなるかも知れないが、それゆえに多くの人から愛を向けられることとなる。
恋愛的なことも含めて、すべての人間関係が自然と良くなってゆくだろう。
許しと慈悲の石
またアクアマリンは、つらいことを受け入れ、それを許す感情を持ち主にもたらす。
この世の中、人生には様々な不快な出来事があるものだが、なにかを恨み、憎んでも得るものはない。
心が黒く染まりそうなことがあったときは、アクアマリンを手に眠りにつき、癒やされることをおすすめする。
すべてのものへの許しと慈悲の心を得ることで、新たな幸せを発見できることだろう。