濃い緑色の中にきらきらした無数の輝きを秘めたアベンチュリン。和名においては「砂金水晶」とも呼ばれるこの石は、正式には「グリーンアベンチュリンクォーツ」という。

 インドにおいて多く産出され、翡翠(ジェイド)の代用とされたことから「インド翡翠」とも呼ばれるが、ジェイドとは鉱物学的にもパワーストーン的にも別種の石となる。

静かに、穏やかにすべてを癒やし、守る石

森と苔

 この深く暗い緑色にきらきらした輝きが見られるこのアベンチュリンを、多くの人々は森の木々に例えるが、私はどちらかというと深い森林の奥にひっそりと生える“苔”を連想する。

 古き大木の根元に静かに生え、優しく木の根を、土を守りつづける“苔”。そのお返しに木々からも大地からも穏やかなエネルギーの供給を受け、動物たちが必要とする酸素を静かに、地味に、誰にも気付かれないうちに作り出しつづける、そんな“苔”だ。

 アベンチュリンの効果はとても穏やかで、それでいて確実だ。

 最大の効果は、人間関係の安定である。

 もし家族の不和に悩んでいるなら、このアベンチュリンを身につけるようにしよう。可能なら、家族にプレゼントしてみても良いかも知れない。

 荒んでいたみんなの気持ちが自然に穏やかになり、やがて不和は消えてなくなることだろう。

 恋愛においては、強力に異性を引きつける効果だとか、無理矢理にでも相手を振り向かせる効果だとか、そういうものはない。

 しかしアベンチュリンによる優しいオーラや雰囲気を身につけた人は、必然的に多くの人の好感を得るので、自然と好ましい異性のことも引き寄せることとなるだろう。

アベンチュリンの癒やしは成功運ももたらす

 成功運についてだが、仕事やビジネスにおいても人間関係は大切。

 アベンチュリンが周囲の仲間たちとの関係性を癒やし、安定させ、絆を深めることにより、共に目標に邁進できるようになって、結果として大きな成果を得ることができるだろう。

 アベンチュリンの深い緑は、エメラルド同様目や神経を癒やしてくれる。

 仕事でパソコンなどに向かいっぱなしという人であれば、デスクにアベンリュリンを置いてたまに眺めたり、撫でてみたりすることで、良い気分転換や癒やしを得られることだろう。