ごく薄い青色や紫色が、柔らかな乳白色と混じり合ったブルーレースアゲートは、アゲートの仲間の中でも特に高い神秘性を有している。
チベットでは、この美しい色彩と模様を蓮の花に見立て「天の石」「神の石」と呼び、精神的幸福をもたらすお守りとして用いてきた。
ブルーレースの癒し
ブルーレースの何よりの効果は、リラックスと癒やしである。
ブルーレースは持ち主の精神や神経、心や魂へと溶け込むように作用し、緊張をやわらげ、本来持っている治癒力を蘇らせてくれる。
そのパワーは自然と持ち主の雰囲気、オーラ、顔つきも柔らかなものにする。周囲の人々もまた、ブルーレースの持ち主には警戒を解き、心を開くようになる。
ブルーレースは他のアゲート同様、人間同士の「調和性」「協調性」を高める。
対人関係を円滑にし、身近な人々との関係を深める役立つだろう。
同時にブルーレースの持ち主は他の人間より高い意識を持てるようになるので、その集団の中で、自然とリーダー的、教師的立場になる。
人に対する観察力も高まるといわれており、他者の気持ちをうまく察することによって、より円滑で効果的なコミュニケーション―――ちょっと悪い言い方をすれば人心操作に近いことも可能になる。
体に対する効果としては、ブルーレースは特に喉を癒すといわれている。
同時に所有者の言語能力を高め、トーク力や文章力を向上させる。
ブルーレースは所有者に冷静さや落ち着きも与えるので、それほどむやみなお喋りになるわけではない。
淡々とした穏やかな口調で言葉数も少なく、しかし人々に大きな影響を与えられる―――そんな弁舌能力をもたらしてくれるのだ。
ブルーレースのスピリチュアル性
ブルーレースが他のアゲートと違う点は、やはりその神秘性にある。
そのパワーに、宗教的、スピリチュアル的な要素が濃くあるということだ。
ブルーレースにもタイガーアイや天眼石などと同じような「眼力」がある。
非常に澄み切った、慈愛ある柔らかな視線だが、それに晒された悪しきものたちは自然と浄化されてしまうので、魔除けとしては非常に優秀だ。
すべての物をあるがままに、愛を込めて見つめる視線は、やがて持ち主自身にも身につく。
人生には様々なことが起こる。通常の感覚においては、不快なこともあるだろう。
しかしブルーレースの持ち主は、そういった物事のことも穏やかに愛をもって見つめることができるようになる。
嫌だとか不快だとか不幸だとか、余計な解釈や評価をすることなく、そのあるがままを受け入れるのだ。
そのような姿勢、高い意識は、まもなくその人自身を現実においてもハイレベルな境遇へ導くだろう。