和名では蛍石と呼ばれるフローライト。
その名の由来は、過熱されたり紫外線を受けたりすると自分から発光する性質から来ている。
神秘的で幻想的、それでいて優しい美しさが魅力のパワーストーンだ。
子供の石、天才の石
フローライトは「子供のような石」だといわれている。
そしてまた「天才の石」だともいわれる。
そのふたつは実際のところ、フローライトの同じ効果、同じ性質のことを語っている。
幼い子供というものは、誰でも天才だ。なんにでも興味を持ち、なんでもやりたがる。そしてうまくいっても失敗しても、痛い思いをして泣いたとしても、それら経験すべてを吸収し、どんどん成長していく。
フローライトは、大人に対しても、かつて子供の頃持っていたそんな性質を思い出させてくれる。
フローライトを持って数日もすると、自分の胸の奥に、いつのまにか忘れてしまったワクワクした感覚がよみがえってくることに気付くだろう。
知らず知らずのうちに世界のありとあらゆるものをつまらないと感じていた―――そんな昨日までの自分が嘘のように、様々なことへの興味関心が湧きあがってくる。
そうなったら、その対象への関心をより深めよう。本を読んでもいいし、インターネットで調べてもいいだろう。
その内に、具体的な行動の道筋が見えてくる。その内容を教えてくれるのはあなた自身の心だ。
シンプルな“欲求”という形でそのサインは訪れる。
やりたいと思うことを、素直にやってみよう。
聞いたこともない外国語の勉強? 触れたこともない楽器の練習? ルールもろくに知らないようなスポーツへの挑戦?
未経験であることを怖れる必要はない。
あなたは幼子のような天才だ。未経験だからこそ、その天才性を発揮し、あらゆることを吸収してみずからを高めてゆくのだ。
持ち主を母親のように見守ってくれる石
そんな奔放な天才児のような持ち主のことを、フローライト自身はまるで優しい母親のように見守ってくれる。
慈愛に満ちたやわらかなエネルギーで、持ち主のことを包む。
持ち主が少々突飛なことをしようと、そのパワーでそっと抱き留め、トラブルや害から守ってくれる。
持ち主が仮に他者の反感を買うようなことをしてしまったら、持ち主に変わって相手に謝ってくれる(そのようなオーラを発して、相手の怒った心を自然と和ませてくれるのだ)。
持ち主が疲れたなら、その癒やしの力でそっと頭を撫で、安らかな眠りと休息に導いてくれるだろう。
そしてそんなフローライトの性質は、いつか持ち主自身の資質にもなる。
守り、教育し、育てるべき我が子を、束縛することなく優しく見守り、支え、守り、癒し……そしてどこまでも成長させてゆくのだ。
穏やかな神秘的な光で癒やしを与える
フローライトの癒やしの力を自分から積極的に利用する方法もある。
それは瞑想―――いわゆる「光の瞑想」と呼ばれるやり方だ。
座し、あるいは横になり、目を閉じ、身につけたフローライトに意識を送ろう。
フローライトが、ほのかに光っているようにイメージする。蛍石の名の通り、蛍のごとくぼんやりした光だ。
その光が、自分の中に入ってくる。
血管の中に、神経の中に入ってくる。
血管と神経が、フローライトの光を受けて輝き始める。
その輝きは血と神経の流れと共に全身に巡り、やがて身体全体に至る。
輝きは、だんだんと強くなってくる。
自分のすべてが、光に包まれ、光そのものとなってゆく。
そういうイメージだ。
その瞑想から覚めたとき、あなたはかつてないリフレッシュを感じ、精神は高揚し、努力や冒険をしたくてたまらない状態となっているだろう。