ピュアな乳白色の色合いの奥から、不思議な白色や青色の「シラー」と呼ばれる輝きを放つ石、ムーンストーン。
月の女神の力がこもっているとされる美しいパワーストーンだ。
ムーンストーンの月の力
愛と、安らぎと、清らかさを泉のようにこんこんと湧き出させるムーンストーン。
太陽の力を秘めるサンストーンとは対をなす石であり、夜のパワー、陰性のパワーを秘めている。
陰性というとマイナスなイメージがあるかも知れないが、陰陽というものは良い悪いではない。バランスが取れていることが大切だ。
陽性のエネルギーは確かに元気と活力をもたらすが、ハイテンションのままでは疲れ果ててしまう。高ぶった神経を静め、休息と回復をもたらす陰性の状態も、人間には必要不可欠だ。
毎日いろんなことをがんばっている人こそ、夜はムーンストーンを身につけ、様々なリラクゼーションをしたり、瞑想にふけったりしよう。
身心が洗われるようなリフレッシュと回復を得て、次の日はよりがんばれるようになるだろう。
ムーンストーンを身につけた人は、とてもやわらかなオーラを身にまとう。
どんなひとでも、ムーンストーンを身につけた相手に対してなら、安心して心を許すことだろう。
また同時に前述のシラー効果にも似た、不思議な輝きのようなものももたらされる。
ムーンストーンの所有者は他者から愛されつつも、決して侮られることはなくなるだろう。
またムーンストーンは持ち主が女性であれば、その女性としての性質を高め、安定させるといわれている。
ムーンストーンを所持した女性は、自然とやわらかく、たおやかな美しさを身につける。
「月のもの」たる生理を安定させ、妊娠や出産を助けるとも語られる。
ムーンストーンは思考や理性よりも、持ち主の直感力や感受性を高める。
ムーンストーンを身につけた人は、自分の心の奥から様々なものに対する慈愛の心を感じるだろうが、それから先は、その感情に素直に従って行動しよう。
具体的には、他者を助けたり、親切にしたり、慰めたりしたくなるだろうから、その通りに行動しよう。
愛の感情のまま、愛の行動を起こす。
そうすればムーンストーンはあなたに多くの愛と、安らぎと、運と幸福をもたらしてくれるだろう。
月の女神の純潔の徳
さて前述の通り、ムーンストーンはギリシャ神話における月の女神の力が秘められているとされる。
月の女神、すなわちセレネ、あるいはそれと同一視されるアルテミスだ。
アルテミスは純潔の徳を愛し、また出産の守り神、子供の守護神ともいわれている。
ムーンストーンが安産のお守りとなることは前述の通りだが、生まれた子供にも、お守りとしてムーンストーンを持たせてみるといい。
特にその子が女の子なら…年頃になったとしてもむやみな遊びにふけることのない、ご両親を心配させるような行為とは無縁の子に育ってくれることだろう。