母なる海から生まれた宝石、真珠(パール)。
身につけたその瞬間から、たおやかさ、柔らかな美しさといった女性の魅力が魔法のように高まるその力は、古来より多く女性たちを虜にしてきた。
極めて女性性に特化した、女性のためのパワーストーンといえる。
母性と慈愛の象徴
ご存じの通り、真珠はアコヤガイ等「真珠母貝」の殻内で育まれる。
琥珀や珊瑚同様、生物の生命エネルギーの結晶ともいえるパワーストーンなので、我々人間の心身にも馴染みやすい傾向がある。
その効果は女性性の向上。
慈愛と柔軟性、優しさと包容力、そして子を産み育てる繁栄のエネルギー。
そういったものが、身につけたその瞬間から高まるのだ。
真珠を身につけた女性は、容姿の良し悪しや年齢に関わらず、多くの老若男女から崇拝の目で見られるようになる。
真珠の主に対する女性による感情は、純粋な羨望だ。
真珠の持ち主が、女性としての魅力に満ちあふれているのを本能的に察するので、自分もそうなりたいと思い、尊敬と憧憬の感情で見つめるようになるのである。
真珠の主に対する男性による感情は、恋愛感情と母性を求める感覚が混じり合ったものになる。
単なる色欲・性欲とは異なるものであるので、男性たちの好意を得ると同時に、安易な性的接触やセクシャルハラスメントを防止する効果もある。
なんにせよ、真珠を―――特に高ランクの真珠を―――身につけた女性は、その周囲の人々から、ちょっと大げさな言い方をすれば「女神様」のような愛と尊敬を受けることになるのだ。
女性としての生き方へ導く真珠
精神的な面においては、真珠を持つ女性は自然とみずからの「女性としての生き方」を意識し、追求するようになる。
女性としての生き方―――すなわち生み、育てる生き方だ。
別に家庭に入り、社会性を捨てることになるとは限らない。
社会で仕事をしながらでも、生み、育てることは可能だ。
自分の実子だけではない。仕事における後輩や部下たちを、愛情を持って育てるという道もある。
あるいは企画や作品、ビジネスそのものを、生み、限りなく大きく育てるという方向性もあるだろう。
社会進出意識豊富な女性たちの中には、男性に負けたくないという意識あまり、「頑固」で「攻撃的」という男の「悪い部分」ばかりを真似する傾向の人もいるが、それは非建設的であり非効率的なことでもある。
みずからの女性としての性質を、良き方向に、最大限に利用して、社会や人々に貢献する―――それが女性が社会で成功する、もっとも簡単で手っ取り早い方法でもあるのだ。
むろん……みずから腹を痛めた子供を育てるにおいても、真珠は大いなる力を発揮する。
もし近しい女性に初めての子供ができたとしたら、真珠のアクセサリーをプレゼントするのはとても良いことだ。
真珠が持つパワーは若き母親の不安をやわらげ、愛情を持って辛抱強く子供を育てる力を与えてくれる。
また母親の母性的要素が強まることで、子供の精神状態も安定する。自身が母に愛され、しっかり守られていることを感じた赤子は、無駄に泣いたりぐずったりすることのない、“手のかからない子”となるだろう。
あとちょっと裏技的な使い方だが、この女性のために存在するようなパワーストーンを、あえて男性に持たせてみるという方法もある。
例えばあなたの恋人や夫が、どうにも“女心”の分からぬ人であったなら―――真珠を持たせることで、彼の内面によき変化が訪れるかも知れない。
ファッションとして、男性に真珠のアクセサリーが似合うかというと難しいものもあるので、その場合は真珠をお守り袋に入れるなどして、さりげなく持たせてあげるといいだろう。