清純さと潔癖さを感じさせる純白のパワーストーン、セレナイト。
幻想的な光の筋―――すなわちキャッツアイ効果が、その神秘性と美しさをより高めている。
月の女神に由来する石
セレナイトという名はギリシャ神話における月の女神「セレーネ」に由来する。
その力は持ち主に安らぎと癒し、深いリラックスを与えつつ、一方では凛としたものも与えてくれる。
セレナイトのエネルギーは持ち主の中の不純なものを浄化し、迷いや優柔不断さを取り除く。
穏やかで物静かながらも、考えや思考には筋の通ったものを持つ、上品かつ高貴な人格となるだろう。
セレナイトは精神や神経の混乱を収め、感情の無駄な高ぶりを緩和し、冷静な思考力を向上させる。
直感力や判断力、決断力も高まり、つねに正しき道を正しき方法で進めるようになる。
スピリチュアル的には、意識をより高次元な方向へ向けさせ、自身のカルマを修正し、魂のレベルで癒やしと成長を得られるよう導いてくれる。
一方でちょっと気難しい性格もある石のようだ。
単純に「この石を持てばいいことがあるだろう」という考え方を、セレナイトは嫌う。
受け身ではなく、みずから積極的に良き人間にならんとする人にこそ、セレナイトはその手を差し伸べる。
とてもやわらかいので取扱注意
さてこのセレナイト、鉱物的には「ジプサム」というグループに属する。
ジプサムとはすなわち石膏のことだ。
美術で使われる石膏像であったり、医療用のギプスなどに利用されるあの石膏である。
そのモース硬度は「2」。石の世界では、極めてやわらかく脆い石といえる。
透明石膏とも呼ばれ、無色透明の美しさが特別視されるセレナイトだが、硬さは他の石膏と変わらない。
最近では加工技術の向上により、ビーズ型のものなども売られているようだが、基本的には傷つきやすい、取扱注意のパワーストーンといえる。
- 置物として見つめる。
- 瞑想時のみ身につける。
例えばそういう方法をとり、傷つけてしまうことがないよう、気を付けて取り扱うようにしたい。