鉱物的にはチタナイトとも呼ばれるスフェーン。
成分内にチタンを含むこの宝石は、その可憐な美しさからは想像しがたいほどの“強さ”を有している。
幸福へと繋がる才能を開花させる石
淡く綺麗なマスカット色をしたスフェーンは、見るだけで緊張がほぐれ、心が癒されてゆくような石だ。
しかし同時に、半ば気付かぬうちに、持ち主の意識は非常に高いレベルへと成長していく。
スフェーンを身につけるようになると、日常生活の中で多くの気付きを得るようになる。
この世界に存在する様々な物事の意味や価値を悟り、それらを十全に利用する知恵がもたらされるようになるのだ。
またスフェーンは、その人の潜在能力や才能―――特にその人に向いた、その人を幸せにする分野の才能を目覚めさせてくれる石だといわれている。
将来どのような道に進めばいいか分からない若者。
あるいは大人であっても、いま現在の境遇に不幸を感じ、なにか違う道を見いだしたいと考えている人。
そんな人たちに、進むべき道とそのための能力を与えてくれるのだ。
またスフェーンはその持ち主の才能に基づいた魅力を引き立て、輝かせてくれる石でもある。
芸能人でなかったとしても、なんらかの職業に就き成功を収めたいのであれば、他者からのある程度の支持は不可欠だ(そうでなければ、仕事そのものを与えて貰えない)。
スフェーンを身につけた持ち主は多くの人々を魅了し、そのもとには夢を叶えるための多くの質の高いチャンスが舞い込むことになるだろう。
またスフェーンによって高められた魅力は、当然恋愛においても有効だ。
スフェーンの持ち主は、多くの異性から好意を寄せられるようになるだろう。
ただその好意というのは、単純なあなた自身ではなく、
「夢を追い、夢に向かって輝いているあなた」
への恋愛感情である可能性も高いので、その点は注意が必要だ。
あなた自身が恋愛に夢中になり、努力や夢の追求をおろそかにしてしまうと、逆に相手の想いは冷めてしまうかも知れない。
一方、もしその恋人と、同じ夢に向かって一緒にがんばる道を歩むとしたら―――
スフェーンはこれまでにない大きなパワーを、あなたたちふたりへ注いでくれることになるだろう。
変え得ない運命に楔を打つスフェーン
さてこのスフェーン、その名はギリシャ語の「Sphenos(楔)」から付けられたといわれている。
その理由は結晶の形が楔に似ていたため―――というだけなのだが、長い年月を経て、実際に楔を思わせるような性質を得るようになったようだ。
例えばたまたま人の形に似ていた奇岩が、現地住民たちからの信仰の念を集めることで実際の霊性を得るように、パワーストーンもまた、特定のイメージを抱かれ続けることで、新たな効果を獲得する場合がある。
楔という道具にはふたつの用途がある。
ひとつは物を割ること。もうひとつは逆に繋がりを強固にすること。
スフェーンもまたそのふたつの性質を有している。
もし自分の努力ではどうしても克服できない問題―――悪習慣、固定観念、運命など―――があった場合、スフェーンも持った時点から、それらには楔が打ち込まれる。
問題のことは忘れ、いま現在自分にできることを精一杯やろう。
そうしていると、いつの間にか楔は効果を発揮し、ある日突然、問題が粉々に打ち砕かれ消えてしまったことを知るだろう。
また逆に、大切な人との人間関係など、あなたにとって大事にすべき繋がりは、むしろ強固となり、何があっても壊れないようになるだろう。
自分の人生を良き方向に変えたいと思っている人に―――スフェーンは大きな力を与えてくれる。