世界三大ヒーリングストーンのひとつに数えられるスギライト。

 スギはすなわち杉を意味する。けれども木の杉と何か関係あるわけではない。

 この石を最初に発掘したのは日本人学者の「杉健一」博士で、その名にあやかってスギライトという名が付けられたのだ。

 発見されたのは近代のことながら、日本の大地の下に古くから眠っていた石なので、日本人の性質に合うパワーストーンともいえる。

深刻なトラウマすら癒すスギライト

謙虚

 アメジストを初めとし、この世界には様々な紫色のパワーストーンがあるが、スギライトはその中でも最も濃厚で強力なパワーを持つもののひとつといわれている。

 個性的な模様を持つスギライト。色合いと言うことでは鮮やかな紫色が一般的だが、黒に近い濃厚な紫色をしたものもある。

 そのような濃厚なスギライトは特に強力。

 もとよりスギライトは人の精神を安定させ、混乱を鎮め、安らぎを与える効果を有しているが、そういう黒に近いスギライトには、それに加え持ち主の精神の深い部分を修正する力すらある。

 精神の深い部分の修正―――すなわちトラウマの治癒である。

 過去のことを思い返すたびに心身の制御が効かなくなり、肉体的不調すら招いてしまうような症状の人をこそ、スギライトは助ける。

 その心と魂をほぐし、安らがせ―――そして修繕して癒すのだ。

 ただ単純に嫌な記憶を忘れさせるのではない。

 思い出すことも耐えられないような過去を、冷静に分析し、経験として生かす心の強さのようなものも与えてくれるのだ。

スギライトの魔除けとしての力

 スピリチュアルな方面における魔除けとしても、スギライトは有力である。

 たとえば得体の知れない悪いオーラだとか、“悪霊”に思えるようなものだとか……そういうものが自分にまとわりついていると感じるなら、スギライトが助けとなるかも知れない。

 スギライトは持ち主自身の精神をまず浄化する。

 スピリチュアルな意味での悪いものに苦しめられる人というのは、皮肉なことにそんな悪いものを「引き寄せる」性質を、自身の内に秘めているものだ。

 そういうものを怖れ、憎む気持ちこそが、逆にそれらを引き寄せているともいえるからだ。

 スギライトはまず悪いものを引き寄せる、持ち主の性質自体を消し去る。

 そのあとで、持ち主の肉体、持ち主の周囲をも浄化する。

 強力な空気清浄機のようなものだ。

 持ち主自身もいい気持ちになるし、周囲の人々もまたいい気持ちとなれる。

 持ち主の周囲には、本人及び近しい人のポジティブな思念、感情で満ちあふれる。

 結果、持ち主の周辺環境の浄化はますます進み、やがて悪いものたちは近寄ることもできなくなるのだ。

 持ち主とその周囲の人々は精神的な快適さとリラックスを得、ネガティブ性の連鎖から抜け出し、やがてすべてにおいてポジティブな状態へと転換するだろう。