様々な色合いを持つトルマリン。
電気石とも呼ばれるとおり、結晶を熱すると帯電する性質を持つ、非常に明確なパワーを有する石といえる。
それゆえに、その力を利用する場合は、他のパワーストーンと異なるちょっとした工夫―――が必要な場合もある。
電気を帯びるトルマリンの効果
世間において、トルマリンには医療的な健康効果がある、という説がある。
例えば以下のようなものだ。
- 心身をリフレッシュさせるマイナスイオンを放つ。
- 害ある電磁波の類いを取り除く。
- 遠赤外線を発し健康を増進する。
これらに関しては賛否さまざまな声がある(科学的な観点においては、すこぶるアヤシいとされている)。
ただ古代より世界各地において、この電気石たるトルマリンが心身の健康に役立つ石と信じられてきたことは確かである。
それはつまり、長い歴史において多くの人々が、トルマリンから何らかの健康的な“体感”を得ていたことを意味する。
世間一般での「トルマリン健康法」の理論的是非はともかく、やはりトルマリンには持ち主の心身に影響を及ぼす“何か”が存在するようだ。
パワーストーン的には、トルマリンは精神の状態を安定させ、心理面、エネルギー面を浄化し、持ち主の良き心を活性化させるといわれている。
またこの石が霊感をもたらし、神秘的なひらめきや直感を与えてくれると信じる人々もいる。
自分自身のリズムやパターンをしっかりしたものとし、他人や環境がもたらすエネルギー的影響を受けにくくなる。
一方では自身のエネルギーを穏やかに活性化させ、気力・活力の元とする。
またエネルギーの変換機的な作用もあるとされている。
これはどういうことかというと、例えば、
- 食事から摂った肉体的エネルギーを精神エネルギーに変換。
- 逆に自身の精神的エネルギーを肉体的スタミナに変換。
- くやしさや怒りなど、ネガティブな感情をポジティブな行動力に変換。
- 欲望や性的なエネルギーを健全な活動力、成長力に変換。
そのような効果あるということだ。
うまくつかいこなすことで、日々の生活を、人生を、大いに発展させることができるようになるだろう。
まずは肉体に作用するトルマリンのエネルギー
前述通り、トルマリンは電気を帯びる石だ。
電気という、物理的なエネルギーを有するのであるから、その力は他のパワーストーンに比べ極めて大きいといえる。
しかしながら―――力が大きいなら“効く”のかというと、そうでもないのが難しいところだ。
実際、トルマリンのエネルギーは精神や魂など、運勢を変えるにあたって肝心な部分に届きにくいところがある。
例えば我々の皮膚は粒子の細かい水分は吸収するが、油分は吸い込めない。何らかの固形物であればなおのことだ。
それと同じで、大きすぎるトルマリンのエネルギーは、我々の奥底の重要な部分へはなかなか浸透してくれないのだ。
トルマリンをうまく利用するコツとしては、トルマリンのエネルギーをあくまで肉体に作用させる、というイメージを持つ方法がある。
ピンクトルマリンを利用して恋愛運をアップさせたいとするなら、ピンクトルマリンのパワーが自分の顔を、ボディを、魅力的にしてくれるとイメージしよう。
すると実際にそうなるだろうし、肉体に吸収されたトルマリンのエネルギーは上手に消化(あるいは昇華)され、精神や魂の領域にも届きやすいものへと変質する。
他の色のトルマリンも同じように利用しよう。
冷静と明晰さを与えるブルートルマリンなら、トルマリンのエネルギーが頭脳に届くイメージを持つべきだろう。
明るさと金運をもたらすイエロートルマリンなら、ピンク同様トルマリンのパワーが自分の肉体全体を輝かせるイメージを抱くようにするといい。
肉体を介し、トルマリンのパワーと精神や魂に届けることで、運勢やスピリチュアルな領域においても、トルマリンの力を利用できるようになる。