世界中様々な民族文化において、大いなる太古から「神が宿る石」と崇められてきたターコイズ。
トルコ石とも呼ばれるこの石のあざやかな青さは、すばらしい未来への希望を表している。
同時にそこに混じる黒やグレーは、甘いだけではない人生をたくましく乗り越えるための現実的なパワーを暗示している。
持ち主を守護する“旅人”の石
旅人が災難を避けるための護符として、古くから利用されてきたターコイズ。
実際、悪しきエネルギーを排斥してトラブルや災難を回避するこの石は、旅のお供にぴったりだ。
ターコイズはポジティブな勇気と行動力、それと同時に冷静な判断力や思考力も与えてくれる。未知の土地や国、文化に飛び込む際、正しく有益なアクションを取れよう、持ち主を助けてくれるだろう。
精神的な面では、所有者に「誠実」「純朴」「素朴」といった性質を付与する。
そのような性質のひとを嫌う人間はいないので、自然とたくさんの人から好かれ、なにかを成さんとするときは、多くの支持と援助を得られるようになるだろう。
心身に対する作用ということでは、心の安定とストレスを解消する効果がある。
青空のようなターコイズを見つめていると、その心の中もすっきりと晴れ渡り、つまらないことでクヨクヨすることもなくなるだろう。
力強い大地の力も秘めるターコイズ。
心身を「地に足を付けさせる」―――いわゆるグラウンディングのパワーもあるので、肝が据わり、少々のことでは動じない人間となる。また成すべきことは、真面目に最後までやり遂げるようになるだろう。
またターコイズには呪術的なパワーも強く、古くから他者を害するための呪いにも使われてきた。
もちろんパワーストーンをそのような目的のために使用すべきではないし、実行したところでろくな結果にはならないが、このような「呪術にもちいられる石」というのは、同時に「アンチ・カース(呪い無効化)」の力も持っているものだ。
ターコイズを持つことで、様々なネガティブなエネルギー、害意ある思念などから、身を守れるようになるのだ。
人生の“旅”を助けるターコイズ
また“旅”というのは、ただ単純な旅行のことだけをいうのではない。
誰しもが歩む長い旅―――すなわち人生という旅においても、ターコイズは良き守り神となってくれる。
特にその旅を始めたばかりの若き少年少女たちを、ターコイズは支える。
多感で傷つきやすい時期、まだ何者でもない自分をなんとかすべく、少年たちはあがく。
一時的に大人たちから見てハラハラするような道に進もうとすることがあるのも、その成長のために必要なことだからだ。
その先にあるのはほぼ間違いなく、大人たち予想したとおりの失敗、敗北、そして痛みの経験だろう。しかしそれでいいのである。そのような経験、そしてそれに基づく様々な事柄への「納得」こそが、何より人間を成長させるものだからだ。
問題は、そのような間違った道に迷い込んだ結果、いつの間にか引き返すことのできない領域まで踏み込んでしまい、戻ってこれなくなる場合もあるということ。
ターコイズはそのような事態になるのを防ぐため、子供たちを守ってくれる。
少年少女たちの自立心を促し、成長のための行動をさせ、一方明らかに悪しき領域に進むことだけは許さず、踏みとどまらせてくれるのだ。
正しき友情を深めてくれるターコイズ
また少年少女たちへのターコイズの効果として、
「人間関係を健全化する」
というものもある。
子供たちは多くの仲間や友達を作りたがるものだが、悲しいことに、そのすべてが「いい友達」になるとは限らない。
子供たちを悪と退廃への道に誘う、「悪い仲間」というのも確かに存在する。
ターコイズは持ち主を、そのような「悪い仲間」から遠ざける。
その一方で、善意によって結ばれた、所有者にとっても益となる「良き仲間」との友情は深めてくれる。
すばらしい仲間とのすばらしい友情は、人生においてなによりの恵みだ。
周囲にターコイズを愛用する人がいるなら、よく観察してみてほしい。
ぱっと見ちょっと不良っぽいけど、明るく人当たりも良くて仕事も真面目、それでいて自由で、たくさんの仲間に囲まれ毎日を楽しそうに生きている―――そんな人が多いのではないだろうか。